オリンポスは飛行機を開発する会社です。
実際に人が乗れる飛行機の開発を事業の柱とし、お客様のご要望に添って設計から製作、試験飛行まで一貫して自社で行っています。そのほかにも、技術サポート、ワークショップ、講義、講演など飛行機に関わる幅広い事業活動を行っています。 国内においては旅客機や軍用機を重工系企業が生産していますが、それ以外の航空機開発企業は、ほとんど認知されていないのが現状です。欧米には小型の航空機を開発製造する中小の企業が驚くほど数多くある事も日本ではあまり知られていません。部品の下請けではなく、独自に航空機開発ができる中小企業です。オリンポスが目指したのもそういう企業です。
小さな飛行機、特殊な飛行機ならお任せ下さい。
今までお引受けしたプロジェクトは、古典機のレプリカやアニメの中に登場する架空の飛行機、研究機関の実験機など、どこに相談して良いか分らない・・・、そういった種類の飛行機ばかりです。 そんな飛行機を開発するのは何となく“ハイテク?膨大なコストが必要?”と思われがちです。軽量化が何よりも優先する飛行機設計では、他の分野では採算が合わないほど多様な構造法や工作技術を用います。この時、ただ闇雲に最先端技術を使っても高額になるだけで効果は薄く、むしろ既に普及した知識技術を広く駆使する事がコスト削減には遙かに効果的なのです。この、既存技術から解答を探す開発スタイルは、オリンポスの最大の特徴です。
オリンポスの開発スタイルは内製を基本とします。
一見時代に逆行する選択のようですが、設計は工法を知らねばできませんし、その作業が小規模でかつ多岐に渡るなら、分業は非効率です。普通の工作を、その場で全てこなす。これが小規模な飛行機開発を効率的に行う解答でした。オリンポスでは木工、金工、溶接、FRP、塗装、その全てを設計スタッフが同時に担います。設計スタッフと製作スタッフとの間で、縦の折衝は一切ありません。全員が設計と製作の両方に意欲的に取組んでいます。
作る文化の再構築につなげたい。
飛行機作りは、ひとりひとりが幅広い作業を担う事で効果を発揮する作業です。過度の分業によって作る喜びから遠ざかった昨今、飛行機作りはその喜びを取り戻すよいチャンスです。オリンポスは事業の計画にあたり、飛ぶ文化だけでなく、作る文化の再構築をその使命と認識しています。どうか、私達の活動にご期待下さい。