F.O.P-01 PG/MG

「いい天気だし、今日は洗濯とフライトでもしようかな」

「自由に空を飛んでみたい」は多くの方が一度は願う「夢」でしょう。そして、やはり多くの方が「叶わぬ夢」と諦めるのではないでしょうか。私達は常々、この「自由に飛ぶ」という変凡な夢を実現するにはどうすれば良いか模索しています。「FOP-01」はそんなOLYMPOSが導き出した一つの答えです。天気が良い日曜日、洗濯物が乾くまでFOPで青空を散歩する平凡な日常はいかがですか?

プライマリーグライダー

F.O.P-01 PG

プライマリーグライダー(初級滑空機)は日本の航空法で定義される航空機の中で最もハードルの低いカテゴリーです。通常の航空機の運用に求められるライセンス(技能証明)と耐空証明を必要としません。非常に軽量な「FOP-01 PG」は低速での飛行を可能にし、これからスカイスポーツを始められる方に楽しんでいただけます。
一方で、ハングライダーやパラグライダーのようにマイクロサーマルソアリングやリッジソアリングもこなせる滑空性能を持たせました。幅広いユーザー層に遊んでいただける機体です。

電動モーターグライダー

F.O.P-01 MG

プロペラが風を切り、加速していく機体、操縦桿を軽く引くとタイヤが地面より浮き上がる。航空機用に設計された電動モーターを搭載した「FOP-01 MG」は、グライダーとプロペラ機の利点を併せ持つモーターグライダーです。プロペラによる離着陸の練習を行ったり、動力離陸後モーターを切ってソアリングを楽しむなどの飛行を行うことができます。「FOP-01 MG」は日本の航空法ではマイクロライトプレーン(超軽量動力機)に分類されます。

キット製作という選択肢

「航空機を操縦する」、「航空機を作る」行為は非常に高度かつ高価な作業であるというイメージが一般的です。「FOP-01 PG/MG」はそんなイメージを一新するために開発されました。キットでの販売を提案することでFOPは価格を大幅に控えると同時に、自分が乗る航空機を一から製作する経験を提供いたします。
OLYMPOSはソーラープレーン「SP-1」プロジェクトを媒体に、十代の学生に航空機の設計、製造そして操縦技術を伝え続けて来ました。その経験の全てF.O.Pの製作に注ぎ込んだ結果、飛ぶことを強く夢見る方なら何方でも製作できる内容になっています。また、航空構造のセオリーに忠実に設計されてるため、航空業界を志す中高大学生はもちろんの事、全ての航空ファンに設計、製作そして運用を含めた「航空機の基礎」を提供いたします。
キットはお客様の技量に合わせて、数段階のキットを用意する予定です。もちろん、いち早く空を飛びたい方のために完成状態での販売も行っております。詳しくはこちらよりお気軽にお問い合わください。
F.O.P-01 PG 諸元
F.O.P-01 PG

プライマリーグライダー

全長 全幅 全高
6.4m 10.7m 2.1m
主翼面積 空虚重量
13.5m2 70kg
初飛行 機体記号
2019年8月 登録不要
カテゴリー 定員

初級滑空機

1名
主構造材料 副構造材料
木材 ポリエステルフィルム、FRP
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プライマリーグライダーとは?

国内の航空法において、滑空機(グライダー)は次の三種別に分別されます:
  • 上級滑空機
  • 中級滑空機
  • 初級滑空機
上級滑空機は現在では一般的なエンジン機やウィンチによって曳航されるグライダーの法的な名称です。一歩で、初級滑空機又はプライマリーグライダーは現在ではほとんど目にする事がなくなったカテゴリーですが、戦前には中等学校にて初級滑空機を使った正式科目として滑空訓練が行われるほど大活躍しました。上級滑空機に比べて滑空比が劣るため、エンジン機及びウィンチ曳航には適さないため、主にゴム索発航又は傾斜面を使って離陸します。
初級滑空機は性能こそ上級滑空機に劣りますが、運用にあたっては操縦者は技能証明、機体は耐空証明が免除されるため、非常に単純かつ安価にスカイスポーツを楽しむことができます。
カリフォルニア州サンディエゴ トローリー・パインズはパラグライダー、ハングライダーのメッカとして知られますが、プライマリーグライダーの離陸も頻繁に行われます。映像はプライマリーグライダーが傾斜面を使った離陸「ローリングテイクオフ」の様子

マイクロライトプレーンとは?

超軽量動力機ともいわれるこのカテゴリーは、事業運用を禁じて、個人でのレジャー用途として制限することでエンジン付きの機体の運用ハードルを下げてスカイスポーツを普及させる目的で設けられました。プライマリーグライダー同様に操縦者は技能証明、機体は耐空証明が免除され、代わりに国土交通省から飛行許可を得ることで飛行する事ができます。国内の航空法では下記の条件を満たした機体がマイクロライトプレーンとして飛行することができます。F.O.P-01 MGはこれらの条件を満たすように設計されました。
  • 区分は、舵面操縦型、体重移動操縦型及びパラシュート型とする。
  • 単座又は複座であること。
  • 自重は、単座のものは180Kg以下、複座のものは225Kg以下
  • 翼面積は10m2以上であること。
  • 失速速度65km/h以下であること。
  • 最大水平速度185 km/h以下であること。
  • 推進力はプロペラによって得るものであること。
  • 車輪、そり、フロート等の着陸装置を装備したものであること。
  • 燃料容量は、30リットル以下であること。
  • 対気速度計及び高度計を装備したものであること。
OLYMPOSでオーナー様を支援しながら、製作した「ニューポール11型」の縮小レプリカの飛行映像です。オリジナルの図面では、国内の機体の条件を満たさなかったため、図面より再設計を行って製作しました。